CAD・CAMって知っていますか?
ものづくりで使われていた技術が歯科でも利用されています。
口の中を撮影してデジタルデータにして、パソコンで設計、機械で作っていく流れになります。
なんだか今時な感じしますよね!
結論何がいいかというと、
従来の作り方よりも誤差を抑えられてより合いの良い装置がつくれる
ようになりますということです。
解説していきます。
CAD・CAMとは
CAD・CAMとは二つの工程を表しています。
CAD
口の中の画像データ使ってパソコンで設計すること。
CAM
CADで作った設計データをから金属・セラミック・樹脂の材料を使って機械で作ること。
CAD・CAMの利点
型どり時の苦痛を軽減する
CAD・CAMでは画像データが必要になります。
画像データは小型カメラを使って連続撮影して情報を取っていきます。
今までの型どりでは口の中いっぱいに材料で埋め尽くていました。
長いものだと4分程度型どりしていなければなりません。上下だと10分くらいかかります。
撮影なら半分以下になりますので、息苦しい時間が短くなります。
材料の変形を少なくできる
装置を作るためにいろいろな材料を使っています。
作る過程でそれぞれの材料が収縮したり、膨張などします。
収縮・膨張を計算して作られていますが、少しズレが出てしまう。
デジタルデータにすることで使う材料を少なくできるので、変形が少なく、ズレも少なくなります。
注意点
保険適応範囲に限りがある
保険診療では小型カメラでの型どりは認められていません。
保険でのCAD・CAMのかぶせ物・つめ物は従来どうりの材料による型どりになります。
入れ歯は苦手
小型カメラは動かない歯を撮影するのは得意ですが、歯ぐきなどの粘膜は苦手です。
部分入れのバネは作るのは問題ないのですが、歯ぐき当たるパーツは苦手です。
まとめ
CAD・CAMとはかぶせ物やつめ物・入れ歯の作り方になります。
CADはデジタルカメラで型どりを行います。模型もしくは直接口の中を撮影します。
撮影した歯の形の情報を使い、パソコンでかぶせ物・つめ物を設計します。
CAMはかぶせ物やつめ物・入れ歯のパーツを機械によりつくっていきます。
CAD・CAMを利用すると
- 型どり時苦痛軽減できる
- 材料の変形を少なくできる
などメリットがあります。
CAD・CAMは動かないものは得意で、保険診療でもかぶせ物とつめ物で利用されています。
しかし、粘膜の撮影は苦手で、入れ歯は口の中を撮影するだけでは作るのは現在難しいです。
以上になります。
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少しずつ気を使うことで歯を大切にする意識が高まると思います。
今回の内容があなたの健康寿命を延ばす手助けになると幸いです。
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