【歯の知識】歯と同じくらいの硬さで、白い材料コンポジットレジン【コンポジットレジン】

小さいむし歯は白い材料が使われることが多いです。

最近では、つめものやかぶせものも白い材料が使われることが多くなりました。

白い材料の代表はセラミックとコンポジットレジンが有名ですね。

それぞれのイメージとしては

  • セラミックは陶材
  • コンポジットレジンはプラスチック

と考えてもらえれば大丈夫です。

今回は「コンポジットレジン」について解説していきたいと思います。

コンポジットレジン(CR)とは?

いわゆる白い材料の1つで、樹脂の材料になります。

コンポジットの意味を調べると、複数のものを混ぜたもののことをいうそうです。

そして、コンポジットレジンは無機質フィラーという細かい粒子と粒子をつなげる樹脂や、

X線造影剤など数種類の材料がが混ぜ合わせたものからできてます。

無機質フィラーの量や材料により色や硬さが変わります。

使われているもの

つめもの

コンポジットレジンは固まる前は柔らかいです。

その特性を生かして、小さいむし歯の治療(CR充填)や

つめもの(インレー)に使われます。

かぶせもの

コンポジットレジンは樹脂を使った材料です。

固めると歯に近いくらいの硬さになります。

かみ合う歯を傷つけない、優しい材料になります。

土台(コア)

土台も樹脂で作れます。

先ほども言った通り、コンポジットレジンは歯に近い硬さです。

従来の金属の土台に比べて歯にかかる力は少ないので、歯が割れるリスクが低いです。

入れ歯の歯

入れ歯の歯はコンポジットレジンで作られています。

長く使っているとすり減って咬みづらくなります。

半年に1度は入れ歯を点検してもらいましょう。

接着材

現在多くの接着材にはコンポジットレジンが入っています。

接着材にコンポジットレジンが入っていることで、

従来の接着剤よりも強度があり、壊れづらいです。

特徴

歯と同じくらいの硬さ

多くのコンポジットレジンは、歯と同じくらいの硬さになります。

金属やセラミックスに比べると、コンポジットレジンは削れやすいです。

CR前装冠といわれる金属のかぶせ物にコンポジットレジンで白くしているものは、

時間がたつと下地の金属が見えてしまうことがあります。

ただ、金属やセラミックスよりかみ合う歯を傷つけることが少ないです。

吸水性

コンポジットレジンは、水を取り込む性質があります。

水を含むことで膨らんだり、縮んだりして、形が変わります。

形態が変わることで、コンポジットレジンのとれる原因になります。

また、水と共に色素もとりこまれるので、変色することがあります。

まとめ

コンポジットレジンは、無機質フィラーという細かい粒子の材料と、

粒子をつなげる樹脂で作られている材料です。

使われているもの

  • つめもの
  • かぶせもの
  • 土台(コア)
  • 入れ歯の歯
  • 接着材

特徴

  • 歯と同じくらいの硬さ
  • 吸水性
  • 最近はつめものとかぶせものの新しい製作方法が保険適応になりました。

CADCAM装置でコンポジットレジンのブロックを削りだして作ります。

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