前に歯医者さんで治療してもらったけど、交換とかいるのかしら？
入れ歯古いから交換した方がいいかな？
そんな疑問を持つ方いらっしゃると思います。
かぶせ物や入れ歯等は時間がたつと劣化してしまいます。
普段診療していてもよく聞かれる質問です。
それでは解説していきます。
かぶせ物・つめ物
虫歯
つめものやかぶせものと歯の境目に虫歯ができた場合は中まで虫歯になっている可能性があります。
歯周病
歯周病により歯茎が下がります。かぶせ物に関しては、自分の歯の根っこが見えてきます。
根っこの部分は柔らかいです。歯ぎしり・歯ブラシにより根っこの部分が削れてくぼみになります。
くぼみになって磨きづらくなってしまった場合は交換しましょう。
見た目
歯茎は加齢によりだんだんと下がってきます。
かぶせものやつめものを作った時よりも必ず下がります。
さがって見えてきた根っこはカリエスリスクは５倍と言われています。
歯磨きで汚れが取れない場合は交換を考える時期かもしれません。
部分入れ歯・総入れ歯
何度も壊れている
修理したところは元の材料よりも強度が弱い材料で治しているので壊れやすくなります。
何度も壊れている場合は新しくしたほうがいいかもしれません。
ただ入れ歯は新しく作ると慣れが必要になりますのでよく考えてから作り直しましょう。
インプラント
むし歯
インプラント自体はむし歯になることはないので虫歯による交換はありません。
歯周病
インプラント周囲炎と言ってインプラントも歯周病になります。
埋めている骨が少なくなれば、通常の歯周病と同様にインプラントが
揺れてきてインプラントをとることになります。
見た目
インプラントの上部構造物だけ壊れることがあります。
上部構造物であるかぶせ物や入れ歯に関しては交換・修理可能です。
インプラントも年数がたつと顎の骨がやせてきてインプラント体が見えてきてしまいます。
前歯は特に目立ちますので歯茎の移植を行い補填するようです。
奥歯はそのまま経過をみることが多いです。
まとめ
かぶせ物・入れ歯・インプラントの交換時期について解説していきました。
かぶせ物は虫歯により自分の歯が弱くなっている状態ならば交換した方がいいと思います。
異常を認めない場合の交換時期に関してははっきりとは決まっていません。
研究では装着後5年後あたりからむし歯になる方が多いようです。
入れ歯に関しては隙間などは足したり修理することで長く使えることができるので、
交換時期はかぶせ物よりももっとはっきりしません。
入れ歯は全く同じ物は作れませんので新しい入れ歯になれないといけないので、
使い慣れているもので改善できるのであればそのまま使ってもらった方がいいです。
インプラントは土台のインプラント体に異常がなければ
上部構造物を交換して使うことができます。
ただし、インプラントの場合本来の根っこの力をいなす機構がないので
上部構造物を交換というよりも変更も考えなければいけない場合も出てきます。
以上になります。
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少しずつ気を使うことで歯を大切にする意識が高まると思います。
今回の内容があなたの健康寿命を延ばす手助けになると幸いです。
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